あんたがたどこさ 肥後さ 
肥後どこさ 熊本さ 
熊本どこさ 船場(せんば)さ

(注1)
船場山には狸がおってさ 
それを猟師が鉄砲で撃ってさ

(注2) 
煮てさ 焼いてさ 食ってさ
 
それを木の葉でちょいと隠(かぶ)せ

(歌詞はWikipediaより)


この歌詞にちょっとした違和感を感じた

タヌキを猟師が仕留めて食べた
ということだが、
煮てから焼くという調理法は、寡聞にして他に聞いたことがなく、
素人から見ても非効率だ(煮た時の水分が焼くのに邪魔)

保存食として干し肉を作ったというのなら、あり得る調理法だが
(ほんとか?焼いて作ったりしないだろ。燻すのかな? 干し肉)

すぐ食べたのなら、無駄に手間をかけ、わざわざ味を落とすような真似は、
はっきり言って不自然である


一般的に解釈されている、この歌詞の時系列は

当時、出身を尋ねられ、それに答え、
(注1)のところでその当時よりも過去にさかのぼって、
出身地のエピソードを語って終わる

である
ただ、それでは先述の煮て焼く調理法の不自然さが拭えない

焼いてから煮る調理法なら、カレーなど、いろいろあるのに

そして、
「昔だったら何処にでもありそうな、そんなエピソードがあったから何?」
という点においても不自然きわまりない

歌詞の出自自体が不自然なのだ
歌として後世に残す意味、無いだろーに


そこで(注2)のところで再び当時に戻るという解釈をしてみる

煮て食べる
焼いて食べる

何を? 最初に出てきた「あんたがた」

「あんたがた」って言うからには2人以上いたのだろう
煮て食おうか、焼いて食おうか、迷うことも無い
両方できるのだから。そして、両方やったのだ

食ったあとに残った骨は、木の葉でも隠(かぶ)せておこう

などと、隠ぺい工作が手薄なところは所詮畜生の悲しさとでも言いますか
そもそも隠ぺい工作の必要すら無いのかも

かつて猟師に撃たれた船場山の狸が
自らの無念を晴らすべく、化けて出て
猟師の子孫を次々に食い殺していたのだから


そーゆー歌詞だと解釈すると

ほらぁ! いろいろスッキリするじゃないですか

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